Ludwig '62 Oyste Blue Peal 14X5.5

W.F.L Ludwig 1955-1960 Jazz Festival Model
White Marine Pearl with Brass Hoops


     
   
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       

小宮試奏レポート

時代を超越して、そのサウンドの素晴らしさから
“ヴィンテージ・ラディック(ウッド)の象徴”として君臨する
マホガニー/ポプラ/マホガニー3プライ+メイプル単板レインフォースメント・シェル。

その“伝説”の始まりは1960年代初期、
ザ・ビートルズのリンゴ・スターが愛用したジャズ・フェスティバル・モデルで間違いないですが、
楽器の歴史が始まったのは、ラディック社の前身WFL期の
バディ・リッチ・モデル・スーパー・クラシック(Buddy Rich Model Super Classic)
〜ニュー・スウィングスター・ダンス・モデル(New Swingster Dance Model)で、
シェルのスペックはもちろん共通です。

これはすべてのドラマー、音楽家が一度は体感すべきスネア(シェル)だと思います。
 その伝説を産んだ絶品サウンドと同スペックの本器は、
WFLのバッヂがつきながらもストレイナー・スイッチがラディックの
P-83スローオフ(リンゴのジャズフェスと同じ!)がつくという激レアなスペックとなっています。

おそらくWFLからトランジション・バッヂに切り替わるときの
1950年代後期から1960年までの期間に製造されたものと推測します。

またシェルの内面を見ると、極薄の白塗装がされているようでもあり、
あとから加工された痕跡も見られないことから、レザ・コート(RESA-COTE)の試作ではないかと推測します。

だとすると、これは超激レアですよね。これだけでもう欲しくなってます(笑)。

 肝心のサウンドは、圧巻というべき鳴りで、
どのピッチでも甘〜い低域が存在するという、美味しく、ぶっとい音色が心地良いです。
倍音も豊富ですよ! 

また、厚い1stジェネレーションのブラス・フープ(クローム・メッキ)の響きも明るく、太く、こちらも絶品ですね。
もちろん、リム・ショットで伝わってくる手の感触がまた気持ちいい! 

コンディションも素晴らしく美しく、細かく見ると実は激レアで、叩いたら激鳴り……もういうことなしです!