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1990年あたりまで、ソナーのメタル・スネアの代表格であった
フェローマンガン・スティール(鉄とマンガンの合金)のシェルを初めて採用したスネア・ドラムといわれています。
他のメーカーでは、ブラス・シェルやアルミ合金シェルが主流であった時代において、それは革新的であったことと思います。
D-444は特にストレイナー・スイッチなどが欠損している個体が多い中、これは完璧な状態。
アクションもスムーズで、さすがソナーですね。
また、重厚なスティール製のプレス・フープは、
この作りからくるオープン/クローズド・リム・ショットの響き、存在感がとにかく絶品。
スリンガーランドのスティックセーバーのようにトップが内側に曲げられているのが特徴で、
この効果も相まった圧倒的な塊感も見事です。
そしておそらく、シェルの真円度が高いのでしょう、
ストレートなヌケと広がりで、素晴らしく鳴ります。
またスナッピーの鳴り方も美しいですね。
例えば、もう少し全長の長いスナッピーに換装して、タイトな方向に持っていっても面白いと思います。
ジャズでもロックでも、存在感たっぷりに使えるスネアです。
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