宮
試
単板メイプル・スネアの代名詞、スリンガーランドのラジオキングですが、
特に1950〜60年代くらいのものは1980年代のLAスタジオ・シーンでも注目された名器中の名器。
その火付け役を担ったのがドラムテックのドラム・ドクターズであり、
TOTOのドラマー、ジェフ・ポーカロですね。
本器は、ラジオキングの中でも完成の域に達したと言われる1960年代のアーティスト・モデルで、
ストレイナー・スイッチまわりのスムーズな動作や
ブラス製のスティック・セイバー・フープのまろやか〜にまとまる音色が特筆ものです。
さらに14"×7"のサイズは、ラジオキングならではの深みを十二分に堪能できると思います。
メイプル・ワンピースにレインフォースメントを装着したシェルの乾き具合・枯れ具合もちょうど良くて、
余計な倍音のないタイトさと圧倒的な存在感で、とにかく演奏するのが楽しいです。
オリジナルのスナッピーの反応も素晴らしく、常に音楽的な音色を発してくれますね。
かなり大切に“使われてきた”楽器のようで、メンテナンスも完璧、
チューニング・ボルトのスムースさは感動的です。
ロー〜ハイまで、どのピッチでもしなやかに太く……もうすべてが魅力的ですね。
|