希少かつ“黄金期の名器”として名高い、クリーヴランド製造期、
ビーバーテール・ラグのホリデイ・モデル、20”×14”BD、13”×9”TT、16”×16”FT。
さらにマッチングのパワートーン・ウッド・スネアが組み合わさるという超お宝セット!
当時のロジャースのカタログは、看板となる名ドラマーのセットアップを、
それぞれ名前をつけて紹介しているのが特徴ですが、
その中で本器はBuddy Rich“CELEBRITY”(22”×14”BD、13”×9”TT、16”×16”FT)と
Buddy Rich“HEADLINER”(20”×14”BD、12”×8”TT、16”×16”FT)
の組み合わせということになるでしょうか。
ラディックで言うところの“Superbeat”。
カタログには載っていないものの、当時たくさん出荷されていた“ドラム・セット”と同じということですね。
個人的にサイズ構成的に言えば、どんなジャンルでも使える“万能の組み合わせ”だと思います。
まずセット全体に関して、最高級のオール・メイプル・シェルと、
現代の技術から見ても抜群の完成度を誇る金属パーツ類、
圧倒的に高い工作精度によって作り出されたタイコの鳴りがとにかく素晴らしい。
特に13”TTと16”FTは劇鳴りで、ハイでもローでも、適当でも(笑)
もはやどうチューニングしても“いい音”がします。
基音は太く、倍音も芳醇、敏感かつ繊細で、叩き手の思うままに鳴ってくれる感じ。
この完成度の高さはヴィンテージ・ドラムの中でも突出していると思います。
20”BDも、ならではのアタック感、容積感がまた絶妙で、素晴らしいマッチングを見せてくれます。
パワートーンのウッド・スネアもやはり素晴らしく、太く、広がりつつ、ヌケてくれます。
楽器としての完成度が抜群に高いので、どんなサウンド・メイクにも応えてくれるんですね。
オープンにノーミュートでバッチリ、でもミュートをベタベタでも最高!
なんてスネアはそうそうないですよ。
シルバースパークルのパワートーンは、あのアル・ジャクソンJr.が愛用していた色ですから、
もうそれだけで個人的にはバッチリなんですが。
とにかくドラム・セット全体として、とても万能です。
ヴィンテージ・ドラムとして当時の音色を楽しみつつも、
今の音楽で、新しい音作りにも十二分に対応できると思います。オススメです!
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