宮
試
1930年代初め〜中期くらいのウッド・シェルのパイオニア・モデルですね。
シェルは、貴重なマホガニー単板+メイプル・レインフォースメントで、
一般的な(といってもこちらも希少ですが)30年代中期〜の
マホガニー/ポプラ3プライ+メイプル・レインフォースメントのものとは一線を画するクオリティだと感じました。
ブラス製のシングル・フランジ・フープ/8テンションとの相性も抜群に良くて、
太く、やわらかく、オープンとタイトの絶妙なブレンド感、
さらに叩いたときに伝わってくる手の感触も最高に気持ちいいです。
やっぱり完全・完璧に乾ききったソリッド・マホガニーはやはり格別ですね。
音楽を奏でる楽器としての木の存在を考えたら、
これに勝るものはないんじゃないかと思えるくらいに極上の音色を演出してくれます。
オリジナルのプラスティック・エンドの12本スナッピーの音色も素晴らしいですよ。
今では標準の深さである5"ですが、
この時代は6.5"や4"の方が人気は高かったそうで、
そういう意味でも本器は貴重ですね。
|