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試
1961〜3年のわずかな期間に製造されたファースト・スペックのジャズ・フェスティバルは、
たとえリンゴ・スターが愛用したブラック・オイスター・ラップでなくとも、
今や博物館クラスの希少性であり、
かつ時代を超えた音楽の中で“最高に使えるスネア”だと思っています。
カタログ・スペックの深さ5"よりも深い約5.5"、プリシリアル(シリアル番号なし)のキーストン・バッジ、
正面から見てキーストン・バッジの右隣にストレイナー・スイッチ(P-83)が装着、
内蔵ミュートのフェルトが“赤”、
上下共に厚い(2.3mm程度)の1stジェネレーションのブラス・フープ装着、
というのがそのお宝スペックですが、
オイスター系でもなく、パール系でもなく、シルバー・スパークルというのが、逆に新鮮です。
このスパークル系カバリングは材が厚いという要因もあり、それが完全密着することによって、
全体としてヘヴィ・シェル系の縦に抜ける感じも加わっているようです。
そこにヴィンテージ・ラディック感満載の全方向への芳醇な広がりが合わさって、
素晴らしい鳴り・音色を演出してくれます。
スナッピーの反応も繊細で、もう何も言うことなしです。
オープン・リム・ショットのサウンドは、
やはりファースト・ジャズ・フェスティバルならではで、
このスネアでしか絶対に出せない強力な個性を有しています。
クローム・メッキのブラス・フープの感触がとにかく最高で、
これはもうずーっと叩いていられますね(笑)。
極上の名器だと思います。
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