Ludwig '62 Oyste Blue Peal 14X5.5

Ludwig Early'60s Pre-Serial Supraphonic No.402 Brass Hoops


     
   
   
   
   
       

小宮試奏レポート

レッド・ツェッペリンのジョン・ボーナムが生涯愛したスネアであり、
ジャンルを超えてみんな大好きなヴィンテージ・ラディックのスープラフォニック、402ですが、
例えばスーパーラディックを含めた60年代初期と70年代初期とでは、共通した“色”は一貫して存在するものの、
そのキャラクターは大きく異なります。
その中でもこの個体は、まさにヴィンテージ402の“いいとこどり”と言える魅力的な音色を表現してくれます。

クローム・オーヴァー・アロイ(アルミ)にプリシリアルのキーストン・バッヂ、
ベースボール・バット・ノブの赤フェルト・ミュート、
1stジェネレーションのブラス・フープという組み合わせは、実はありそうで、なかなかないスペックで、
「今の音楽」で使い倒すならば、ベストと言えるものでしょう。

例えばプリシリアル(1960〜62年製造)で1stジェネレーションのブラス・フープとなると、
シェルはヘヴィ・ブラスのスーパー・ラディックになりますからね。
もちろんスーパー・ラディックだってとっても魅力的なんですが、
個人的にラディックのメタル・スネア“ならでは”の明るいヌケ感と音楽的な倍音の心地良さに関しては
アロイ・シェルが最強だと思っています。
そこにやわらかくも輪郭をビシッ!と締めてくれる2.3mmの厚い1stのブラス・フープが合わさると、
その響きが全体としてかなり美しいことになりますね。

音の太さは70年代後期のブラック・ビューティーに匹敵しながらも、
さらにブライトな輝きが加わったような感じといえば伝わるでしょうか。
今のところこれが、自分の中の「最強の402」かもしれません。