Ludwig '62 Oyste Blue Peal 14X5.5

Ludwig Early'60s "Pre-serial" Supra Phonic No.402 Brass Hoops


     
   
       
       
       
       
       
       
       

小宮試奏レポート

超〜激レア! 
プリシリアル(キーストーン・バッヂにシリアル番号が刻印されていない1961年〜63年までの製造)の“スープラフォニック”、
深さ6.5"の402です! 
シェルは、後にラディアロイ(LUDIALOY)という名前が付くアルミ合金で、
インナーマフラー(内蔵ミュート)も赤フェルト! 
これだけでもう間違いないのですが、フープは1stジェネレーションのブラス・フープ(厚さ2.0〜2.3mm程度)が装備されています。
さらに完璧で、さらに間違いないですね。

ちなみに1960年代初期、プリシリアルの深さ6.5"には、
ヘヴィ・ブラス・シェルの「スーパー・ラディック402」があり、
そちらももちろん激レアの素晴らしい楽器ですが、
その直後に作られたこのアルミ合金シェルの「プリシリアル・スープラフォニック402」は、それ以上に珍しく、
もちろんサウンドも素晴らしいという、まさに“名器の名器”なんです。

 この使い込まれたルックスから醸し出される“佇まい”が、最高にカッコいいですね! 
実際に金属シェルのスネアであっても長年に渡って叩き込まれた楽器は、鳴り方が全然違うと思います。
ピアニッシモからフォルテッシモまで、ショットにおけるダイナミクスの追従性の高さは、まさに鳥肌ものです。
“こなれている”だけでなく、単純に音も大きいですね。
また、1stジェネレーションのブラス・フープとのマッチングもバッチリで、
実は、このフープがついていると、タイトな方向にいくことが多いのですが、
これは柔らかくオープンな方向にいっているのが素晴らしいです。
確実に音が育っている印象ですね。

 この時代のラディックの特徴でもあるシェルの下部を凹ませて加工するスネア・ベッドの“えぐり”が、
この個体は少し深めのようで(このあたりは手作業なのがわかります!でも精度は素晴らしいですよ!)、
装着されたオリジナルのメタル・エンドの12本との相性が完璧だと思います。
ルーズでもタイトでも使えて、まさに自由自在です。
 いつまでも叩いていたいと思わせてくれる魅惑の402サウンドですね。
すでに402を持っている人もこれは要チェックですよ! 
全然違いますから!