Ludwig '62 Oyste Blue Peal 14X5.5

Ludwig Early'60s "Pre-serial" Supra Phonic No.400 Brass Hoops ②


     
   
       
       
       
       
       
       
       

小宮試奏レポート

これは凄い! 
プリシリアル(キーストーン・バッヂにシリアル番号が刻印されていない1961年〜63年までの製造)、
スーパー・ラディックではない、“スープラフォニック400”なんです。

つまり、ヘヴィ・ブラス・シェル(スーパー・ラディック)ではなく、
アルミ合金シェル(スープラフォニック400)という、ここが激レアなスネアです! 
これぞ、まさに、世界を席巻していく“伝説”の始まりといえる名器ですね。

とにかく、1stジェネレーションのブラス・フープとアルミ合金のシェルの組み合わせは、
珍しいということだけでなく、サウンドが素晴らしいです。

オープンに明るく鳴るシェルをグッと引き締めるように厚めのブラス・フープが装着される、楽器としてのマッチングがとにかく絶品。
シェルの表面下部を凹ませて行うエッジ加工(スーパー・ラディックと同じ)も完璧で、
おそらく難易度も手間も大変なことだと思いますが、
スナッピーのまとまり具合でいえば、やはりこれがベストではないかと思わせてくれますね。

スナッピーが繊細に反応してフルで鳴りつつ、余計な残響や共鳴がまったくないという、驚きの音色を実現しています。
 本器は、打面にレモのコーテッド・アンバサダー(00)、
裏にレモのスネアサインド・アンバサダー(Hazy)のヘッドが張ってあります。
400に張るヘッドとしては定番で、安定してスネア本来の魅力を、誇張したりすることなく、そのまま引き出してくれていますね。

またこの個体は、特にレンジの広さが特長的です。
どの強さのショットでも気持ち良く鳴ってくれて、サウンドがめちゃくちゃ太いです。
表現力のポテンシャルは計り知れないほど、とてもいい楽器です。