Ludwig '62 Oyste Blue Peal 14X5.5

Ludwig Early'60s Acrolite Prototype with Steel Hoops & Lugs


     
   
   
   
   
       

小宮試奏レポート

1962年にわずか200台のみ製作されたというアクロライトのプロトタイプ。
表面に文様が入った特徴的なアルミ・シェルは、
丸めてシームドされて補強板で溶接という手作り感が満載ですが、
センター・ビード仕様、エッジ部のレインフォースメントもありとかなり手が込んでいます。

本来はそこにアルミ製のボウタイ・ラグと、
1stジェネレーションと同形状の2.3mmアルミ・フープが装着された状態の驚異的な軽さが、
“ウルトラ・ライト”と称される所以なのですが、
本器にはスティール製のボウタイ・ラグが装着され、
さらに1stジェネレーションの“スティール”フープを装備というヘヴィ仕様な状態となっています。

クローム・オーヴァー・スティールのボウタイ・ラグは、
すでにジャズ・フェスティバル・スネアをはじめとする多くのスネアに装着されていますから、
(アルミ・ラグがなくなってしまったなどで)あえてこれにした場合もあるでしょう。
また通常、ラディック1stジェネレーションのフープはブラス製なので、
このスティール製はあえて作ったのでしょうから、かなりレアですね。

1stジェネレーションのフープには、ブラス/アルミ/スティールという材質違いが存在したということですね。
ということで本器、もはや“ウルトラ・ライト”とは呼べない、通常の軽さのスネアとなっていますが、
その分、音の輪郭もクッキリと、リム・ショットも当然強力です。

アクロライトとも違う、ウルトラライトとも違う、もちろん400とも違う、独特の硬質な鳴り方がかなり新鮮です。
パワー感満点のウルトラ・ライト……ぜひ、サウンド・バリエーションとして、
御自分のスネア・ライナップ(コレクション)に加えてください!