Ludwig '62 Oyste Blue Peal 14X5.5

Ludwig '79 Supraphonic No.402 Brass Shell


     
   
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       

小宮試奏レポート

レッド・ツェッペリンのジョン・ボーナムの愛用をはじめ、ロック・ドラミングの歴史を刻んだ名器であり、
みんな大好きな1970年代の“ブルー・オリーヴ・バッヂのスープラフォニック402”ですが、
その中でも70年代後期に極少数台のみ作られた、ブラス・シェル+クローム・メッキ仕様の“超激レアお宝スネア”がこれです。

同じく今や世界的な名器の誉高い70年代後期のブラック・ビューティーと同時期のブラス・スネアということで、
シェルはおそらく(間違いなく!)同じでしょう。

要はフィニッシュの違いだけなのですが、それがサウンドに大きく影響します。
ブラック・ビューティーはブラック・ニッケル・メッキの効果で、ラディック特有のヌケを備えた上で、
余計な倍音(のみ)を抑えた圧倒的なファット・サウンドが特徴的ですが、
この402はそこにクローム・メッキ特有の明るさを“何も引かずに加えた”といった趣の素晴らしい輝きを放ちます。
さらに現代の音楽と完璧にマッチする、いい意味での硬質さも備えていますね。
シェルの剛性が高いおかげで、スナッピーの反応も繊細かつダイナミックに、音楽的に共鳴してくれるのもご機嫌です。

個人的な意見で恐縮ですが、私はブラック・ビューティーよりもこのブラス402の方が断然好みです。

ちなみに60年代初期のスーパー・ラディックの6.5"も素晴らしいブラス・シェルのサウンドが特徴ですが、
それとも違って(スーパー・ラディックはフープもブラスで、
70年代のブラック・ビューティーやこの402のフープはスティールです……というのもあって)、
この402はもっとオープンで明るいんです。

演奏していると気分が高揚してくる、まさに理想的なサウンドだと思います。
加えてヘッド以外は完全オリジナル、ピカピカの“ビンドラ館クオリティ”で、もう間違いなしです!