Ludwig '62 Oyste Blue Peal 14X5.5

Ludwig '79 Black Beauty Supra Phonic No.417 Full Original② 14x6.5


     
   
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       

小宮試奏レポート

今やヴィンテージ・スネアの中でもダントツ、
ぶっちぎりの一番人気(そのぶん価格も異常なほどに高騰してしまいましたが……)となっている1970年代のラディック、
スープラフォニックのブラック・ビューティー、深さ6.5インチのモデル、417です。

製造された絶対数が5インチに比べて少ないというのもありますが、
特筆すべきは、そのサウンドにあります。
音色の太さと、気持ち良くヌケるラディック・サウンドとが、高次元で融合。
ライヴでも、スタジオ(レコーディング)でも、その唯一無二な存在感は圧倒的です。

絶品の“深胴”ブラスにブラック・ニッケル・メッキを施したシェルと、
スティール製トリプル・フランジのプレス・フープ(1.6〜1.8mm厚)の組み合わせによる特徴的な音色は、
高倍音の美味しいところだけを残したかのように、太い芯の部分にフォーカスされます。

またレンジの広さが物凄くて、
例えば、打面をカンカンに張っても窒息せずに低音域もしっかりついてくる、
もう驚異的なポテンシャルです。
本当にどのピッチでも素晴らしいサウンドになってくれるんです! 
あらためて凄い楽器だと思います。
 
そしてこの個体は、博物館クラスの驚くべきコンディションで、フルオリジナルなのはもちろん、
もはや当時のアメリカの楽器店に新品で並んでクオリティすらも超えているかのように、光り輝いています。
各部のグリスアップなども完璧で、テンション・ボルト、ストレイナー、すべての動きがウルトラ・スムースです。

ちなみに試奏では上下のヘッドを張り替えて行いましたのでご安心を。
とにかくすべてが完璧な、歴史的な名器です。

一つ懸念があるとすれば、もったいなくて使えないという気持ちが湧いてくる?ってことくらいでしょうか(笑)。