ラディックの70年代後期である78年製は、まさに安定期で、
これが“完成の域”とも言えると思います。
誰もが憧れた、誰もが思い描くラディック・スープラフォニック402の最高の音がします。
アロイ・シェルに1.6mmのスティール・フープというスペックは、60年代中期からですが、
大きく分けて、60年代のもの、70〜72年くらいのもの、それ以降の70年代のものとで、
若干シェルの響きが異なると思います。
70〜72年くらいの軽い、軽快な音色の人気が高いですが、
あらゆる音楽で、ヴィンテージ402のサウンドを使い倒すのならば、
78年製の本器はベスト・チョイスだと思います。
ソリッドなアタックがありつつ、胴鳴りとヌケ感が素晴らしく気持ち良いです。
すべてが光り輝くミント・コンディション。
まだこんな状態のものが現存していることに感動です。
|