20”×14”BD、12”×8”BD、14”×14”FTからなるヴィンテージ・ラディックのダウンビード・キットは、
ジャンルを問わずに使える絶妙なサイジングで人気が高いですね。
個人的にもラディックの中では一番まとまりが良く、
チューニングの楽しさが味わえる組み合わせだと思っていて、大好きです。

しかも65年製のこの個体は、
タムとフロア・タムの上下がブラス・フープ（C.O.B.）装着という非常にレアな仕様となっています。
ちなみに65年はちょうど過渡期で、
トップ側だけブラス・フープ、上下共にスティール・フープ（C.O.S.）という、
いろいろな仕様のものが存在します。

さらに、こちらも上下ブラス・フープ仕様のマッチング、
ジャズ・フェスティバル・スネア（14”×5.5”）がセットになっているコンプリート状態という贅沢ぶり！
カバリングは違えど、リンゴ・スター気分も味わわせてくれます。
もう〜最高ですね！

マホガニー／ポプラ／マホガニー3プライ＋レインフォースメント・シェルを、
厚めのシャンパン・スパークルでグッと引き締め、
ブラス・フープで柔らかく、太く、甘く響かせる……
うっとりするほどの気持ちいい鳴りが堪能できます。
すべてのヘッドがオリジナルというのがまた素晴らしく、
バス・ドラムなんて、どうチューニングしてもいい音で鳴ってくれちゃいますよ（笑）。
見た目の状態も完璧で、ホントにいいセットです！


ジャズ・フェスティバル単体でも、素晴らしく個性的な音色を奏でてくれます。
やっぱり厚めのカバリングの効果か、独特な感じで締まっているので、存在感がクッキリと出るんですよね。
その上で、ブラス・フープの金属の響きがさらに立ってくるというか、とにかく鳴るんです。
ロー・ピッチでミュートしたり、ハイ・ピッチでカンカンにリム・ショットしたり、
“今風”に使ってもバッチリですね。