Ludwig '62 Oyste Blue Peal 14X5.5

Ludwig'60s "Pioneer Model" Black Oyster Pearl


     
   
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       

小宮試奏レポート

ブラック・オイスターのパイオニア、やっぱり最高にカッコいいですね。
スタンダードな位置付けのジャズ・フェスティバルは8テンションですが、
その廉価版的なパイオニアは6テンション。
その違いは小さくはないにせよ、キーストン・バッヂのラグを挟んだ右隣にP-83ストレイナーがくるというこのルックス……
気分はもう完全にリンゴ・スターですよ! 
しかもこの美しさ! 驚異的なコンディションの良さですね。

 そもそも6テンションのスネアは、ラグが少ないためにシェルはとてもよく鳴るんです。
この個体も例に漏れず、激鳴りで、とにかく音が太い。
いつも不思議に思うのですが、ブラック・オイスターのラップが巻いてあるスネア(もちろんオリジナルに限ります)は、
どれもすごくシェルが鳴るんですよ。

個人的にも、また「ビンテージ・ドラムの館」の試奏をやらせていただいていることもあって、
今まで相当数の“ブラック・オイスターのスネア”を叩いていると自負していますが、
「これは鳴らないな〜」なんてことはただの一度もないんです。
それは絶対に気のせいではないと思います。

また6テンションの利点として、例えば同じピッチにする場合、
8テンションと比べてテンション・ボルト1本にかかる負荷が大きくなります。
ということは、8テンションよりもロー・ピッチでの安定感が高くなる。
逆にハイ・ピッチでの限界は低くなりますが、それは決してマイナス要素にはならないと思います。
6テンション、実は最高ですよ!

 この個体ですが、オリジナルのメタル・エンドのスナッピー18本を装備していることもあり、反応が速く、繊細です。
太いシェル鳴りはもちろん、パイオニアにありがちな大味感が薄れています。
これはいい! 完成度、高いですよ!