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シェルの内面にペーパータグがついた、ヴィンテージ・ドラム界では異常に高い人気を誇るスープラフォニック400ですね。
このペーパータグを広めてしまったのは実は私です……。
かつて某専門誌の編集長時代、
レッド・ツェッペリン後期にドラムテックを務めたジェフ・オクルツリー氏への取材を敢行、
サウンフランシスコの彼の自宅スタジオにて、
かつてボンゾが愛用していたという楽器を見せてもらったんです。
そこにペーパータグつきの400があり、ボンゾがレコーディングでそれを使ったというお話だったのです……。
このペーパータグは1970年から72年までの限られた個体にしかついていないレアなものゆえに、
益々人気が加速してしまったという。
でもまあ、やっぱりそれを知ってしまうと欲しくなりますよね(笑)。
この年代のスープラフォニックは特に軽い楽器が多いのが特徴で、この個体もその部類に入ると思います。
実はチューニングに少々のコツが必要で、きちんとテンションを突き詰めていかないと、なかなか鳴りにくかったりもするのですが、
逆にバッチリとハマれば、それはそれは素晴らしく、細かいパーツも含めて楽器全体で鳴っている感覚まで持っていけます。
まさに、これぞ“楽器”なんですね。いいスネアですよ。
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