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シェルの内側に“ペーパータグ”がついた1971年製のアクロライト、お宝ですね。
この“ペーパータグ”がついているスープラフォニック400(14"×5")、402(14"×6.5")、
そしてアクロライト(14"×5")は、
もう異常と思えるほどに高い人気を誇っています。
それは楽器として素晴らしいのは間違いないのですが、もう一つ理由があるんです。
それは、レッド・ツェッペリン後期のドラムテックを務めたジェフ・オクルツリー氏が所蔵する、
かつてジョン・ボーナムが使ったとされる400に、この“ペーパータグ”が貼られていた(1971年8月4日製造)という事実からなんですね。
ボンゾが使っていた楽器と“同じ年”の楽器は、やっぱり欲しくなりますよね。
1970年代初期のラディックのアルミ合金シェルは比較的軽量で、軽快に鳴って、ヌケてくれるのがご機嫌です。
スティール製のトリプル・フランジのプレス・フープ(厚さ1.6〜1.8mm程度)とのマッチングも完璧だと思います。
ちなみに400とアクロライトのシェル自体はまったく同じで、表面の処理が違うだけです。
400はクローム・メッキ、1970年代のアクロライトは少しマットな処理(おそらくアノダイズ処理のようなものだと思います)
が施されていて、それにより、まったく違うサウンド・キャラクターを持っています。
10テンションと8テンションの違いも大きいですね。
明るくパワフルな400、タイトでファンキーなアクロライトといったところでしょうか。
本器はそんな特長がそのままのバッチリな音色です。
ミュートいらずですが、ガチガチにミュートしても最高という、まさに万能。
どんなアンサンブルにも収まってくれる絶妙な音色が特長です。
さらに“ペーパータグ”つきとなれば、これはもう最強ですね。
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