Ludwig '62 Oyste Blue Peal 14X5.5

Ludwig 1970 Acrolite No.404 "New Old Stock"


     
   
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       

小宮試奏レポート

また凄いのがやってきましたね。
シェルが1960年代スペックでありながら、ブルー&オリーブ・バッヂがついて、
ストレイナーは1970年代初期のものが装備されています。
ヴィンテージのアクロライトには、プロトタイプのウルトラライトを除いて、
大まかに1960年代のものと、1970年代のものの2つがあります。

シェルの表面が、どちらもアノダイズ処理(アノダイズド=アルマイト処理)だと思いますが、
60年代のものはやや艶があり、70年代のものはやや艶がないのです。
この後、70年代後半から80年代は完全に艶消しになるので、見分けるのは容易ですが、
これによってサウンドがかなり変わってきます。
実際にアルミ合金自体はもっと細かく違いがあると感じるのですが、本当のところはどうなのでしょうか……。

 本器はそんな中でも劇レアな一台ですが、
60年代のキーストン・バッヂと70年代のブルー&オリーブ・バッヂでは、ベント・ホールの位置が異なるので、
「たまたま残っていた60年代のアクロライト・シェルを使った」というわけではないでしょう。

ひょっとしたら、
「もともとは60年代シェルのまま、バッヂだけ変更の予定が、何らかの原因で急遽シェルの仕様変更がされた」とか、
いろんなストーリーを勝手に想像するのも楽しいですね。

しかも、すべてがフル・オリジナルの“New Old Stock”という驚異的なコンディション。
打面ヘッドの中心部分を光にかざすと僅かなスティック痕が数ヵ所あるだけという、もう見たことのない新品状態です。
ドラムですから、“New Old Stock”とはいえ、試奏の痕があるのが普通ですので、これは凄いですね。

ということで、スティックでの試奏はNGとなりましたが、素手ではじいただけでも間違いない音色の素晴らしさがわかります。
ぜひ、こいつを手に入れて、オリジナルな音色を堪能してほしいですね。
見た目(これ大切!)もまた最高にカッコいいです!