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試
スティーヴ・ジョーダン、カーター・マクリーン、
日本でも伊藤大地さんなど、ラディックのジャズ・コンボのサウンドに魅せられているドラマーは多いです。
13×3インチというサイズからは想像できないサウンドの図太さが最大の特徴ですが、
スナッピーの反応の爆速具合、音圧ではなくその音色によって、
どんなアンサンブルでも絶妙にヌケてくる心地良さがとにかく最高なスネアです。
コントロールも自由自在な感じで、そこも魅力ですね。
個人的にジャズ・コンボに限っては、ブラス・フープの装着が必須であると考えています。
先に書いたジャズ・コンボならではの特徴は、ブラス・フープでさらに強力なものとなります。
本器はファースト・ジェネレーションのブラス・フープ(2.1〜2.3mm厚程度/クローム・メッキ)が装着されていて、
そこはもう完璧です。
シェルは1959年1月21日製造(JAN 21 1959のスタンプあり)で、
マホガニー/ポプラ/マホガニー3プライ+(単板)メイプル・レインフォースメント、
インナーはナチュラルという、これまた私の知る限りの“最高に鳴るシェル”のスペックです。
トランジション・バッヂにホワイト・マリン・パールのカバリング(ラップ)も美しいですね。
トランジション・バッヂのラディックはヴィンテージ・ドラムの市場において、当初、あまり人気は高くなかったそうですが、
近年では、そのサウンドの素晴らしさから、この時期のモデルを狙って探している人も多いという話も聞きます。
個人的にもトランジション・バッヂのラディックにハズレなし、
サウンドは絶品だと感じています。
さらにこのスネアは、スナッピーもオリジナルのプラスティック・エンドの12本、
ヘッドもオリジナルという(特に打面のPLAYON PLASTICは超貴重!)のお宝状態。
完璧です。
これ以上のジャズ・コンボはおそらくないでしょう!
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