宮
試
このスネアは、“ディキシーランド”という名前の通り、
柔らかくて、ルーズで、超絶に“いなたい”、絶品サウンドが特長です。
ジャンルを超えて1950年代のグレッチの3プライ・シェルは人気が高いですが、
その理由はメイプル/ガム/メイプルからくる甘い鳴り方にあると思っています。
60年代のグレッチ・サウンドは所謂ジャズを中心に派生していきますが、
50年代の3プライ・サウンドはもっとスケールの大きいビッグ・バンドからロックへと繋ぐ“おおらかさ”を感じますね。
本器では、さらにシングル・フランジ・フープに6テンションというスペックにより、
ストレートなオープン・トーンを加味しています。
スナッピーも最高にルーズなんですが、
引きずるようなセカンドラインを叩いてみると「そう!コレコレ!」って感じでご機嫌でした。
決してチューニング・レンジが広いとか、何にでも使えるスネアではありませんが、
この唯一無二の個性に触れると間違いなく、ここから抜け出せなくなるでしょう。
例えば、ブライアン・ブレイドがノラ・ジョーンズでやっているようなスタイルには激ハマりだと思います。
さらに特別に希少なスターライト・スパークルのカバリングに
カタログ・スペックの深さ5.5"よりは明らかに深い(実寸6"くらい)シェルも貴重です。
圧倒的に温かい鳴りが最高ですね。
|