シルバー・スパークルのカバリングが完全にシェルに密着し
一体化したルックス・手触りが実に素晴らしい、
22”×14”BD、13”×9”TT、16”×16”FTのネーム・バンド・キットの3点に、
同じくシルバー・スパークルの14”×5.5”、4157ネーム・バンド・スネア・ドラムが組みわさった
コンプリート・キット。
個人的に、例えばラディックのドラム・セットならば、
スネアだけカラーが違っていても何ら問題なしだと思っているのですが、
グレッチの場合は、スネアまで色が統一されていると、やはりグッときてしまいますね!
すべてファクトリー・マッチとのことですが、
ネーム・バンド・キットの方は6プライ(メイプル+ポプラorガム)・シェルに
タムとフロア・タムはダイキャスト・フープ仕様、
シェル内面にオレンジ・ペーパー・タグがついてますので、
60年代初期も中でも割と中期寄りでしょうか。
一方4157スネアの方は、シェルは同じ6プライ(メイプル+ポプラorガム)ですが、
上下に50年代仕様のブラス製スティック・チョッパー・フープが装着されてますので、
50年代後期〜60年代初期ということになります。
この微妙なスペックの違いが、セットになったときに素晴らしいマッチングを見せてくれます。
キットの3点が、グレッチらしいタイトさで、
ストレートな塊感の強いサウンドなのに対して、スネアはその塊感を持ちながらもオープンな鳴り方で、
全体として混ざった響きが、とにかく絶妙で気持ちいいです。
オールド・ロックでも、歌ものでも、
時にジャジーに、時にストレートに、
ビートの中で強い個性を発揮してくれると思います。
乾いた良質な木の鳴りと、最高の金属パーツの鳴りがブレンドされて、
結果として鳴る音域が本当に美味しいんですよ!
いいドラム・セットです!
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