Ludwig '62 Oyste Blue Peal 14X5.5

A Zildjian 1940s Trans Stamp 20" Cymbal


     
       

小宮試奏レポート

1940年代〜50年代にかけてのAジルジャン“トランス・スタンプ”期のシンバルは、
特にジャズ・ドラマーにとっては垂涎の逸品ですが、
1枚1枚が職人の手づくりゆえに、個体差がとにかく半端ないです。
ものすごく分厚いものから、ペラペラに薄いもの、バランス的に均等が取れていないなど、さまざま。
しかし、それぞれに“他にはない個性”をしっかりと持っている楽器なので、そこがたまらなく魅力的なんですね。

これは20"で2,282gですから、それほど薄い部類ではありませんが、
トランス・スタンプはとにかく材が柔らかいので、心地良いタッチで演奏できます。
明瞭なレガートの安定感、カップの絶妙な音程、
スティックのショルダーを当てたときの広がり方、
クラッシュしたときの伸び方と減衰の仕方……実に見事に“完成”されています。
ジャズ以外でも使える万能な1枚だと思いますね。